8. 40代、50代の人こそいまから「未来の設計図」を描いてほしい

私は現在61歳ですが、70歳になったら大好きなハワイで「執筆業一本で食べていこう」という夢を描き、いまからその時の自分なりの理想の働き方をイメージしています。
振り返れば、私は57歳で「定年前起業」をしたわけですが、いまにして思えば、それよりも5年くらい早く行動していれば、私が描いている夢を実現する可能性をもっと高められていたのではないかと反省しています。
なぜなら、世間が必要とし、私の仕事に対価を支払ってもよいというスキルを磨き、ノウハウを身に付け、それを支えてくれる人脈も構築しておく準備を、より周到にできたと思うからです。
自分の人生を充実させていくには、将来のあるべき姿を「イメージする」ことが大切で、それに向けて「いま何をすればよいか」を日々判断し実行していくことが重要です。

読者の中には60歳の定年はまだ先のことと考えている方もおられると思いますが、いまから「100歳まで生きる」ことをイメージし、60歳の時点での自分、75歳前後での自分、85歳、90歳になった時の自分をどのようにしていきたいのか、ぜひ「未来の設計図」「将来の青写真」を描いてください。
そして、いまからできること、しておくべきことを具体的に行って準備しておきましょう。
そうすれば、いよいよ60歳が迫ってきた時に、「さて、どうしよう」といたずらにあたふたしたり、お金・健康・孤独の不安を心配したりすることもないでしょう。

アメリカの心理学者ウィリアム・ジェームズは、「心が変われば行動が変わり、行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わり、人格が変われば運命が変わる」と言っています。
いまの人生に幸せや充実感を感じられないという40代や50代の方も、まず「人生100年時代」を生きなければいけない世代なのだという心構えを持ってほしいと思います。

そして、「人生100年時代」を不安なくすごす1つの手法として「トリプル・キャリア」の考方を参考にし、自分の人生を充実させていただければと思います。



※本コンテンツはCOCORO 34号をもとに再構成しています


大杉 潤 (おおすぎ じゅん)
1958年、東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。日本興業銀行(現みずほ銀行)に22年間勤務の後、新銀行東京の創業に携わる。人材関連会社およびメーカーの人事責任者を経て、2015年からフリーの経営コンサルタント、研修講師、ビジネス書作家として活動。

合同会社ノマド&ブランディング・チーフコンサルタント。

著書に『定年ひとり起業』(自由国民社)、『定年ひとり起業 マネー編』(自由国民社)、『定年後不安 人生100年時代の生き方』(角川新書)などがある。がある。