自己成長時代、こうすれば悩みを解決し相談力は高められる!
不確実性の高い時代において、いきいきと働き続けるために、「個の力」に関心が高まっています。
企業主導から個人主導のキャリア形成が求められている現在、自分の力で殻を破って成長していくことが求められる時代が到来しました。
ここでは、全国の企業で働く人のウェルビーイング向上を支援している公認心理師の和田隆さんに、自己成長につながる悩みの解決法と相談力の高め方についてうかがいました。
1. あえて悩みの根本に対峙せず、悩みと距離を置いてみる
きっかけは小さな悩みでも、気が付けば行動まで委縮してしまった……、そんな経験をしたことはありませんか。いったん悩みのループに陥ると、そこからなかなか抜け出せなくなるものです。
じつは、そんな悩みからあなたを開放する方法があります。それは悩みの原因を消すのではなく、悩みをいったん棚上げすることです。
私たちの脳は、1つのことに集中しようとしますので、悩みを棚上げして、何らかの行動を起こし、脳の注意力を悩みからそらします。これは、「置き換え」と呼ばれるストレス対処法です。
ストレスは悪いものと思われがちですが、適度なストレスは集中力を高め、パフォーマンスを発揮するのに役立ちます。
「悪いストレス」の代わりに、「よいストレス」をかけてみる。「ストレスの置き換え」は短期的に効果があります。
よいストレスの代表は、例えば運動をすること。ちょっと想像すれば理解できることですが、運動しながら悩むことはできません。脳は運動することに集中するので、運動している間は何かについて考えたり、悩んだりできなくなるのです。
運動のほかにも、勉強、掃除、料理などに集中するのもよい方法です。
要は、体を使って何かに集中してみる。中でも運動はドーパミンやセロトニンなど、快感系ホルモンの分泌をうながし、意欲を高め、ストレスホルモンを減少させるなどの効果があるので、とくにおすすめです。
悩みのループに陥っているなと感じたら、体を動かしたり、手を動かしたりして、自分によいストレスをかけてみてください。悩みは一時的に停止し、今抱えているストレスから距離をおくことができます。
悩みをいったん棚上げ状態にすると、感情が抑えられ、冷静さを取り戻すことができます。
冷静さを取り戻すことで、違った角度から本来の悩みの解決策に気づくこともあります。
あえて悩みの根本に対峙せず、悩みと距離を置いてみる。これもセルフケアの有効な手法の1つです。