「楽しむこと」を優先すれば ゴルフは心の健康に役立つスポーツ

村瀬 雅宣

ゴルフとメンタルヘルスの関係について6回にわたってご紹介します。

1. アマチュアだからこそメンタルトレーニングが必要

スポーツの世界では「心技体」が重要とよく言われます。
ゴルフも同様で、スコアアップさせるには「心技体」、3つの側面からのアプローチが必要です。

1つめは、主として自分にあった理想的なスイングをマスターすること。
2つめは、ゴルファーにとって必要なフィジカルを身に付けること。
そして3つめが、メンタル面の鍛錬です。世界のトッププロには、ほとんどの場合、技術・体力・精神面をそれぞれフォローする専門のトレーナーやカウンセラーがついています。
それに対して日本のプロゴルファーは、多くがジュニアのころからゴルフを始めるので、心の成長と並行して技術を習得していきます。
別の言い方をすれば、人として成長する過程で、ゴルフに関するメンタル面やフィジカル面の課題にも対応しています。

しかし、アマチュアの場合は状況が異なります。
アマチュアゴルファーの多くは、社会人になって趣味や営業の接待などでゴルフを始めます。
ですから、「どうしたらまっすぐに飛ばせるのか?」「どうすれば距離が出せるのか?」「どうすればパッティングが上手になるのか?」という、日本のプロなら成長過程で解決してしまう技術的、身体的、精神的な悩みに、アマチュアは社会人としてプレーをするようになってはじめて直面することが多いのです。

技術的な悩みはティーチングプロという専門家の指導を受ければ改善できます。
しかしティーチングプロは技術中心の専門家なので、メンタル面の問題まではなかなかアドバイスができず、対応が不十分になりがちです。
結果的に、アマチュアゴルファーのメンタル的な悩み対策がすっぽり抜け落ちてしまっているというのが現状ではないでしょうか?

スムーズに体を回転させる「柔軟性&回転力」だからです。
上半身を鍛えて筋肉がつきすぎると、かえって回転運動の妨げになってしまいます。
ゴルファーの理想は「上虚下実」の姿ですので、上体は柔軟性を、下半身は内転筋や外転筋を鍛えることをおすすめします。

内転筋とは足を下げる動作(股関節を内転させる)に関わる筋肉であり、外転筋とは足を上げる動作(股関節を外転させる)に関わる筋肉です。
つまり、歩くための筋肉であり、下半身の安定性アップのためには、鍛えておいたほうがよい筋肉だと思います。

※本コンテンツはCOCORO 25号をもとに再構成しています

村瀬 雅宣 (むらせ まさのぶ)
1953年生まれ。駒場東邦高校、一橋大学社会学部卒業。大学在学中は体育会ゴルフ部キャプテンを務める。

大学卒業後、東京海上火災保険、日鉄住金保険サービスを経て、一橋大学ゴルフ部元監督、全三菱ゴルフ会理事長、関東学生ゴルフ連盟理事、首都大学東京(現:東京都立大学)講師(ゴルフマネジメント講座)などを務める。
ゴルフメンタルカウンセラー(日本メンタルへルス協会プロコース公認)、ゴルフアンチエイジングプランナー(財団法人アンチエイジング学会公認)、日本ゴルフジャーナリスト協会会員。ゴルフ雑誌投稿多数あり。

ハンディキャップ4.1、ドライバー飛距離平均250ヤード、得意クラブウエッジ3本。関東シニア本選進出。